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順不同 かんべむさし 上司小剣 上林暁 上遠野浩平 加治将一 加納朋子 加藤幸子 加藤廣 加藤武雄 加賀乙彦 加門七海 勝目梓 垣根涼介 岳真也 川上健一 川上宗薫 川上弘美 川上未映子 川又千秋 川口松太郎 川崎長太郎 川本耕次 川田弥一郎 川端康成 川端裕人 川野彰子 景山民夫 桂望実 梶よう子 梶井基次郎 梶尾真治 梶山季之 河岡潮風 海堂尊 海渡英祐 海音寺潮五郎 片山恭一 片岡義男 片岡鉄兵 狩野あざみ 神林長平 神永学 笠井潔 茅田砂胡 葛西善蔵 角田光代 金久保茂樹 金井美恵子 金原ひとみ 金城一紀 鏡明 鏡龍樹 門田泰明 開高健 霞流一 風野真知雄 風間九郎 香山洋一 香納諒一 ページ先頭へ 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合
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2010年度エアミス研ミステリランキング 2009年11月から、2010年10月までに発売された国内ミステリ新刊を対象にした、エアミス研内で行われたランキングのまとめです。 なお、本ランキングは「Twitterで発表する企画」としての面白みを優先しカウントダウン形式を採用していたため、「本ミス」などとは違い、同点数の作品が複数出ていてもその下位作品は連続した順位になっております。 作品別 作家別 元はこちら。 2010年度エアミス研 エロミス研年間ミステリランキング 作品別(総投票数38票) 2009年11月から、2010年10月までに発売された国内ミステリ新刊を対象 一人上から五作品まで選び投票。得点配分は上から5~1。 18位【1点】 石持浅海「リスの窒息」/乾くるみ「スリープ」/越前魔太郎「魔界探偵 冥王星O ホーマーのH」海堂尊「アリアドネの弾丸」/霧舎巧「十二月は聖なる夜の予告殺人」/須賀しのぶ「神の棘」土橋真二郎「殺戮ゲームの館」/間宮夏生「月光」 17位【2点】 天祢涼「闇ツキチルドレン」/入江君人「神さまのいない日曜日」/狩久「狩久探偵小説選」北森鴻「うさぎ幻化行」/霧舎巧「新・新本格もどき」/黒田研二「極限脱出9時間9人9の扉オルタナ」近藤史恵「あなたに贈るキス」/似鳥航一「はい、こちら探偵部です」舞城王太郎「魔界探偵 冥王星O デッドドールのダブルD」道尾秀介他「蝦蟇倉市事件1」/柚月裕子「最後の証人」 16位【3点】 石持浅海「君がいなくても平気」/浦賀和宏「女王暗殺」倉知淳「なぎなた」/七尾与史「死亡フラグが立ちました!」/牧薩次「郷愁という名の密室」 15位【4点】 石崎幸二「≠の殺人」/石持浅海「八月の魔法使い」「攪乱者」/北島行徳「428~封鎖された渋谷で」小島正樹「扼殺のロンド」/近藤史恵「エデン」/島田荘司「写楽 閉じた国の幻」/真梨幸子「更年期少女」汀こるもの「赤の女王の名の下に」 14位【5点】 奥泉光「シューマンの指」/北森鴻「暁英 贋説・鹿鳴館」御影瑛路「空ろの箱と零のマリア」(3~4巻)/山口芳宏「学園島の殺人」 13位【6点】 倉阪鬼一郎「新世界崩壊」/倉知淳「こめぐら」/野崎まど「死なない生徒殺人事件~識別組子とさまよえる不死~」東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」/米澤穂信「ふたりの距離の概算」 12位【7点】 天祢涼「キョウカンカク」/京極夏彦「西巷説百物語」 11位【9点】 汀こるもの「完全犯罪研究部」 10位【11点】 有栖川有栖「闇の喇叭」/北國浩二「サニーサイド・スーサイド」/三津田信三「水魑の如き沈むもの」 9位【12点】 芦辺拓「綺想宮殺人事件」/野崎まど「[映]アムリタ」/丸山天寿「琅邪の鬼」 8位【14点】 深水黎一郎「五声のリチェルカーレ」 7位【15点】 小島正樹「武家屋敷の殺人」 6位【17点】 梓崎優「叫びと祈り」 5位【20点】 門前典之「屍の命題」 4位【33点】 七河迦南「アルバトロスは羽ばたかない」/深水黎一郎「ジークフリートの剣」 3位【37点】 飛鳥部勝則「黒と愛」/円居挽「丸太町ルヴォワール」/麻耶雄嵩「貴族探偵」 2位【41点】 麻耶雄嵩「隻眼の少女」 1位【46点】 古野まほろ「探偵小説のためのゴシック「火剋金」」 作家別(総投票数38票) 2009年11月から、2010年10月までに発売された国内ミステリ新刊を対象 1作品につき、順位に関係なく1票。 13位【1点】 石崎幸二/乾くるみ/入江君人/浦賀和宏/越前魔太郎/奥泉光/北島行徳/黒田研二/島田荘司須賀しのぶ/土橋真二郎/舞城王太郎/牧薩次/間宮夏生/真梨幸子/御影瑛路/山口芳宏/柚月裕子 12位【2点】 海堂尊/狩久/北森鴻/京極夏彦/霧舎巧/倉阪鬼一郎/近藤史恵/七尾与史/似鳥航一/東川篤哉/米澤穂信 11位【3点】 北國浩二/倉知淳 10位【4点】 芦辺拓/有栖川有栖/三津田信三 9位【5点】 天祢涼/小島正樹/丸山天寿/汀こるもの/門前典之 8位【6点】 石持浅海/梓崎優 7位【7点】 野崎まど 6位【8点】 七河迦南 5位【9点】 飛鳥部勝則 4位【10点】 円居挽 3位【13点】 古野まほろ 2位【14点】 深水黎一郎 1位【25点】 麻耶雄嵩 エロミスランキングへ
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ネット宅配レンタル事業が急成長 「青い封筒」で250万点を全国配送:日経ビジネスオンライン アイダ設計注文住宅 『777万円住宅』 激安住宅 PS3「ファイナルファンタジーXIII」 12月17日発売、9,240円 売り切れ続出? 廃人育成ゲーム、いや恋愛シミュレーションゲーム「ラブプラス」が凄い!! 1. 超一品.com 2. 盲獣VS一寸法師 3. タイムセール 4. ディータ 5. 重陽の節句 6. ビートルズ 7. 東西線 運行状況 8. 金田朋子 9. 大塚悦子 10. 東京メトロ 11. 救急の日 12. トライアル 13. 田中美絵子 14. 竹内力 15. ヴィヨンの妻 16. ヨコハマウオーキングフェスタ2009 17. ギフトショー 18. 佐藤愛里 19. peca recorder 20. 高田一也 21. 田中絵美子 22. 森本さやか 23. ティーダ 24. 日テレ 夏目アナ 25. 青山テルマ ブス 1. カゲロウ 2. 盲獣VS一寸法師 3. SKI SHOP JIRO 4. 超一品.com 5. 大塚悦子 6. 田中美絵子 7. 重陽の節句 8. ビートルズ 9. 海堂尊 10. ca4la 通販 11. スッキリ 12. タイムセール 13. 東西線 運行状況 14. プレジデンツ・カップ 15. 竹内力 16. 東京メトロ 17. アポルテ 18. ipod 新型 19. 救急の日 20. 野中広務 21. ディータ 22. 田中絵美子 23. 小栗旬 24. ギフトショー 25. 新型VFR 【特撮/東スポ】「仮面ライダーW」のヒロイン・山本ひかるのヌード写真が流出か?所属事務所は「事実無根です」と否定 【女子アナ】コンドーム事件が致命傷 夏目三久アナ(25)、今年12月に日テレ退社へ
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シアムハウスにてタイ料理のランチ。グリーンカレー、トムヤムクン、鶏の唐辛子炒め、タイ米。独特の味が美味い。 -- record17 (2008-02-12 09 42 33) 夕飯は焼きそば、湯豆腐、キムチ、原酒。 -- record17 (2008-02-12 09 44 14) 海堂尊『医学のたまご』読了。医学研究の現実を「スーパー中学生医学生」の目線で描き出す。結末はスッキリしないが、現実的で最善の策だろう。研究競争と権威が結びつくことに辟易する。でも、医療から逃げることは出来ないし、助けてもらうに違いないのだから、信頼しないと。あとがきの作家になりたい人は・・・ を参考にしたい。 -- record17 (2008-02-12 09 48 56) 日垣隆『学校がアホらしいキミへ』読了。コピーにあるように「本当のこと」と「ウマいこと」が書かれている。実際にこれを実行してきた著者が示すことは説得力がある。考えが変わる。ぜひ実行したいと思う。 -- record17 (2008-02-12 09 52 55) Terry George監督『Hotel Rwanda』を観た。ルワンダ紛争でホテル支配人ポールがフツ族、ツチ族に関わらずホテルで必死に匿う実話が元になっている。2元対立では無く、いくつもの敵や無理解に苦しむ。外国の支援の無さを批判する。ルワンダ国内で100万人以上虐殺された悲劇で生き延びたのは幸運に違いないが、文字通り「必死に」生きようと勇敢に行動した結果だろう。 -- record17 (2008-02-12 12 39 00) 『ブラッドダイヤモンド』や『ラストキングオブ・スコットランド』などにもいえるが、アフリカが舞台の映画でのロケーションの広大さ、エキストラの多さに眼を見張る。驚かされる。 -- record17 (2008-02-12 12 46 58) 名前 コメント ←きのう(2008.2.10) →あす(2008.2.12)
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モルフェウスの領域 題名:モルフェウスの領域 作者:海堂 尊 発行:角川書店 2010.12.15 初版 価格:\1,500 ここのところ海堂尊のシリーズ作品を読みつつ、『チーム・バチスタの栄光』が傑作である以上に、シリーズ全体に影響をより強く与えている作品は『ナイチンゲールの沈黙』と『ジェネラル・ルージュの凱旋』の二作ではないだろうかとの思いを強くしている。これに加えて『螺鈿迷宮』か。というのは、今はなき救急病棟と、小児病棟として残ることのできたオレンジ新棟が、この後もずっとシリーズ作品で顔を出してゆくからである。 奇しくも『アリアドネの弾丸』と本作では、『ナイチンゲールの沈黙』に登場した二人の男の子が手分けして登場、それなりに重要な役割を担うようになった。とりわけ本作の主人公は、あのアツシ君である。「ハイパーマン・バッカスが瑞人兄ちゃんと小夜姉ちゃんと一緒にレティノザウルスをやっつけてくれるのであります」と可愛い声が今にも聴こえてきそうなアツシ君が本作ではコールドスリープのただなかにある。 それを見守る管理人が涼子という新しいヒロイン。もう一人のヒロインは小児病棟の如月翔子ナース。もちろん高階病院長、田口先生もレギュラー出演している東城大学シリーズでもある。 未来医療ともいうべきコールドスリープについて、クイックでスリリングなストーリー展開もさることながら、現役医師ならではの見識の深さと、問題、対応策などを知・情両面から描き切るというあたりが、この作家にとって腕が鳴るところだろう。さすがに素人では読み切れないコールドスリープの社会的課題と、それに向き合う政府や病院、患者などのそれぞれの視線が対立し交錯する紋様をこうして明確に切り出されてみると、ペンはメスより強しとの思いを強くする。 メス以上にペンを揮う技術に長けた医師による、強い医療現場の思いと患者や医療スタッフの現場での戦いを、共鳴できる情感たっぷりに描いてくれたいつもながらの凄腕エンターテインメントである。 (2011/01/05)
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分身 題名:分身 作者:東野圭吾 発行:集英社文庫 2012.02.07 80刷 集英社 1993.09 初版 価格:\695 WOWOWのドラマでは長沢まさみが二役で主演している。これを全部見終わらないうちに原作の方も楽しんでおこうと思い、いまさらながら1993年の作品を手に取った。 なるほど作者特有の理系ミステリ。医学ミステリと言ってもいいかもしれない。 ドラマとは若干設定が異なるものの、自分とそっくりのドッペルゲンガーの存在という不気味さを題材に、人間ドラマの部分を厚く切り取って見せる手法は、さすがである。ミステリというよりも、ヒューマン・サイエンス・スリラーとでも言った方がいいかもしれない。 ドラマでもそうだが函館や札幌といったぼくにとって、とても懐かしい場所が舞台となる。ドラマでは不必要にテレビ塔や大通公園が背景になったりするところが、火サスなどのトラベル・ミステリみたいで笑えちゃうのだが、小説のクライマックスも、ああ、こんな場所に、二人のヒロインが出会う舞台を持ってきたか、と色彩豊かな作者のロマンチックな趣向が嬉しくなったりする。 個人的なことだが、ぼくは医療器械の営業をやっていた頃に、この小説でも扱われる不妊治療、体外受精の関連商品にも関わっており、北海道ではその権威は旭川医大である。原作小説では北斗医大となっているが、場所は旭川になっているから、このあたりもリアリティのある設定だ。体外受精の作業についてはあまり触れられていないが、高価な機械を操作しての非常に微妙な作業と、冷凍保存という技術が応用される。現代はまだまだそれらの黎明期であるが、本書が書かれた頃は、まだ夜明け前くらいの時代設定である。最先端医療技術がまだ黒魔術のような不気味な陰りを伴っていた頃の空気が怖いが、実際には海堂尊の『マドンナ・ヴェルデ』のように代理母も体外受精も今や日の当たる場所での堂々たる技術だ。 生命の誕生に触れるとあって、こうしたミステリには重さがある。その重さを小説という多角的切り口から見ることで、自分の存在のありようを考えたりするのも、また楽しみと言えるのかもしれない。 (2012.03.18)
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卒業生 ☆ 『手のひらを太陽に』の作詞も手がけている、絵本『アンパンマン』の作者は誰でしょう? やなせたかし【柳瀬 嵩(やなせたかし)】 東京高等工芸学校(現工学部デザ工) ☆ 佐世保バーガーボーイ、ずんだもちキャラクターの「ずんだ&もちこ」など地方のユルきゃらも多くデザインしている、絵本『アンパンマン』の作者は誰でしょう? やなせたかし【柳瀬 嵩(やなせたかし)】 東京高等工芸学校(現工学部デザ工) 『センチメンタルな旅』シリーズなど400以上の写真集があり数が非常に多いことで知られる、アラーキーの愛称で知られるのは誰でしょう? 荒木 経惟(のぶよし) 工学部写真印刷工学科 作品のラタンチェアーは日本の家具としては初めてニューヨーク近代美術館の永久収蔵品となった日本のデザイナーは誰でしょう? 剣持勇(けんもちいさむ) 東京高等工芸学校(工学部) お笑いコンビ「オアシズ」の光浦靖子の相方は誰でしょう? 大久保佳代子 文学部 『脳を鍛える大人のDSトレーニング』でいわゆる脳ブームを巻き起こしたとされる東北大学教授(2010年時点)は誰でしょう? 川島 隆太 付属中学 『チーム・バチスタの栄光』で第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作家・医師は誰でしょう。 海堂尊(かいどうたける)本名非公表 医学部 萩尾みどり 理学部 後藤卓也 工学部(花王元会長) SONYのロゴマークのデザインを手がけたり、「ウォークマン」の生みの親と呼ばれた、1993年までソニー株式会社の取締役を勤めたのは誰でしょう? 黒木靖夫 工学部 その他 飛び入学 モデルは千葉大学医学部であるとされる、野心家の財前吾郎を主人公とする山崎豊子の長編小説は何でしょう? 『白い巨塔』 エスペラント語で「ヨーグルト」という意味がある、容器のデザインを剣持勇が手がけたヤクルト本社が販売する乳酸菌飲料は何でしょう? ヤクルト 千葉大関係と言うには無理があるか・・・
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『チーム・バチスタの栄光』(チーム・バチスタのえいこう)は、2006年(平成18年)に宝島社から刊行された海堂尊の長編小説。作者のデビュー作であり、第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した。受賞時のタイトルは『チーム・バチスタの崩壊』。 概要 作中に登場する「東城大学医学部付属病院」を舞台とした『田口・白鳥シリーズ』の第一作にあたり、『このミステリーがすごい!』大賞は選考委員の満場一致、しかも選考会開始後数秒で受賞が決まった。 現役の医師である海堂が描くリアルな医療現場や、大学病院における医局政治や人間関係、バチスタ手術中の謎の死をめぐるミステリーもさることながら、何よりもその強烈で印象的なキャラクターとその語り口が、選考委員の間で評価され、読者の間でも話題となり、320万部を超えるベストセラーとなる。 なお、作中で描かれたバチスタ手術は2006年時点の技術に基づいて描かれている。現在ではこの手術に関する技術などはより進歩している。 しかし本人は、二次選考通過の連絡がなかったため落選だと思い、ただちに『螺鈿迷宮』を江戸川乱歩賞に応募した。が、その後二次選考通過の知らせが来た。最終選考日当日もなかなか電話がないので今度こそ落選だと思ったら、電話で大賞受賞を伝えられた。 執筆時は構想から一週間で200枚書き上げたところで田口公平にこれ以上調査を任せるのは酷だとわかったため筆が止まったことがあるが、田口と正反対の性格のヤツが外部から調査に来ればいいと思い至ったために、もう一人の探偵役である白鳥圭輔が生み出されたというエピソードがある。執筆時のBGMは、アンダーグラフ「ツバサ」。 ストーリー 桜宮市の東城大学医学部付属病院は、フロリダのサザンクロス心臓疾患専門病院から心臓外科の権威、桐生恭一を招聘し、心臓移植の代替医療であるバチスタ手術を専門に行うチーム、『チーム・バチスタ』を結成、『チーム・バチスタの奇跡』と呼ばれる程の驚異の成功を収めていた。 しかし、成功率100%だったチーム・バチスタが、3例立て続けに謎の術中死に遭遇する。少年ゲリラ兵へのバチスタ手術により世間の注目を集める中、疑念を解明するため、病院長・高階は神経内科学教室の万年講師で、『不定愁訴外来(別名・愚痴外来)』の責任者・田口に内部調査を命じる。 だがチーム・バチスタの調査が難航した時、外部からの調査者、厚生労働省の役人「ロジカルモンスター」白鳥がやってくる。
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輝天炎上 題名:輝天炎上 著者:海堂 尊 発行:角川書店 2013.01.31 初版 価格:\1,600 『ケルベロスの肖像』にちらっと顔を見せた医学生・天馬大吉が、第一章の主人公となる。しかも一人称の語り手。ということは、つまり『螺鈿迷宮』の続編ということをその時点であらわにしているわけだ。『ケルベロス……』と対をなす同じ東城大のAiセンターの設立の日を描く作品でありながら、チーム・バチスタ・シリーズの田口・白鳥コンビのサイドからではなく、碧翠院桜宮病院の炎上崩壊を体験した不良医学生・天馬大吉、および助手である冷泉美雪の眼から描き出すことによって、より客観的なこれまでの話の流れをダイジェストで振り返る前半。二人の医学生の、主要登場人物へのインタビューは、自分の頭を整理する上でも、対立構図や戦闘配置を明確にする上でもわかりやすく、そもそものAivs.法医学(警察の協力)という意味でも、改めて掘り下げられ語られており、作者の意図するところであろう。 さて、前半が静であるなら、後半は一気に動の展開となる。しかも『ケルベロス……』の焼き直しではなく、桜宮側から見たイベントとしての「Aiセンター設立事件」である。極北シリーズでもお馴染みの謎の医療ジャーナリスト西園寺さやかの招待は『ケルベロス……』の終盤で明らかにされるのだが、本書では、桜宮病院炎上の真相に迫る。それも第二章では『ケルベロス……』の補遺章のように詳細が語られるのだが、実は第三章においてさらなるツイスト(ひねり)が加えられ、驚愕のさらに多重構造となっていた真相が明らかになる。 それら冥府からの使者のごとき桜宮の怨念たちが、碧翠院炎上の真相を引っさげて、『ケルベロス……』ではやたら平面的に見えたAiセンターの事件に、複雑な陰影を落とし込み、その複層構造の中でもう一度別な光を当てる、つまり『ケルベロス……』で一旦撫でた事件の表面の深部核になる物語をこちらの作品でようやく語ってゆくものなのである。会話やできごとは『ケルベロス……』で読んだそのままに進むのであるが、それらの意味合いが違ったものとなってゆく。あの驚くべき結末の真実は、こんな思いもかけぬにあったのだという……。 一気に読める面白い物語であるとともに、やや『ケルベロス……』で広げた大風呂敷の収束の仕方にまだまだ未解決事項としての不満点は多いものの、語り口の経緯は、少しふざけた楽天的なピーキー・ヤンキー・ペースに圧倒されっぱなしの田口独白の『ケルベロス……』と比べて、遥かに豊かなストーリー・テラーぶりに満ちており、厚みも深みもある作品となっている。何よりも桜宮サーガのなかで『螺鈿迷宮』以来の一大エポックとなる出来事が主題となる作品であるだけに、海堂尊の心臓部と言っておかしくない重要な一冊として記憶に抱え込むべき物語であろう。 (2013/06/17)
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我らが少女A 題名:怪物の木こり 著者:倉井眉介 発行:宝島社 2019.01.29 初版 価格:¥1,380 完全なる読者応募型である「このミステリーがすごい!」大賞(宝島社)はリスクは伴うが、海堂尊のような大型作家も誕生させる。新人作家としては高額な賞金を目当てで応募される若い意欲も集められ、最初は原石でも将来性を見込んで選者たちが作品の何を見るか、作家のどこを見るかという辺りにも興味を惹かれる。何よりも大賞を獲る作品とは今、どんなものなのだろうか? 毎年でなくとも、数年に一度レベルで、国産ミステリの現在の風を伺うために読んでみた。 アイディアや小道具には凄いひらめきが散らばっている。脳内チップ。洋館に閉じ込められた子供たち。野に放たれたサイコパスの群れ。トリッキー極まりない時制のずらし。さらに表題の『怪物の木こり』という童話が物語中に「幕間」という形で挿入されるが、これもユーモラスなようであり怖いようでもあり、作者のアイディアの広がりを伺わせる良い一幕だ。 本作のアイディアの根幹となる脳内チップが少々SF的で、サイコパスとの関連が少々強引であるが、これを認めてあげないと作品全否定となるのでここは目を瞑って、全体の仕掛けの凝りように眼を向ける。不思議な連続殺人の殺し手である怪物は、斧で頭部を破壊し、脳の一部を持ち去る。怪物に襲撃され、難を逃れた主人公・二宮は実はサイコパスの連続殺人鬼である。しかし彼の殺人を問う小説ではなく、彼は被害者でありながら、真相を追う探偵役でもある。彼の親友もサイコパス。やり過ぎでは? 悪乗りと思えるくらいの意匠。思わず駄目出をしたくなるが、大賞作品なので眼を瞑る。 荒っぽいストーリーテリングにも眼を瞑ろう。文章の気品などはこれから身に着けてくれればよい。とにかくスリリングで面白く楽しい、遊園地のような娯楽作品であることには間違いない。奇抜なアイディア、そして人間の生きる小説としての最後のポイントは抑えてくれている。サイコパスの涙。生き方の選択。数多いトリックとトラップの果てに、しっかりと主人公、他の犯罪者をも救い上げようとしているに好感を感じる。 アイディアの宝庫の作者と感じる。もしかしてローレンス・ブロックばりの短編作品で勝負するというのも手かもしれない。あるいは欧米ミステリによくあるように、彼の原作力と、文章で魅せる人との共作、というのも選択肢となるかもしれない。このアイディアを、流麗な旋律に乗せて語らせたいと感じたゆえに。 (2019.08.16)